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411話でワブル王子が継承戦の資格を持っていないとクラピカが発言した理由と意味【ハンターハンター考察】

約1年半ぶりに連載が再開されたハンターハンターの411話。

久しぶりの新章でいきなり飛び出した「ワブル王子は継承戦の資格を持っていない」というクラピカの発言、これがとんでもなく意味深なんですよね。今回はこの一言の意味を徹底的に掘り下げて、412話の展開まで予想していきたいと思います!

目次

411話『発表』振り返り


まず411話の内容をざっくりおさらいしておきましょう。今回のメインは、クラピカ主導による念能力の講習会・第2回目です。

前回の第1回講習会では蛇の能力者による殺しが発生しており、犯人はいまだに不明。緊張感が漂う中で第2回の講習会が行われることになりました。第9王子ハルケンブルクの死の情報もすでに各王子陣営に伝わっており、穏健派と見られていた彼の消滅は特に下位王子側に大きな動揺をもたらしています。

そんな講習会の中で今回もっとも注目を集めたのが、第2王子カーミラの私設兵・サラヘルの存在です。サラヘルはメイドに姿を変えて講習会に潜り込んでいた人物で、389話にて登場していた「第14王子ワブルの呪殺を担当している」暗殺者。ワブル王子を仕留める好機を狙っていたわけです。

そしてエピソードのラスト、クラピカが放ったのが今回の核心となる発言。

「第14王子ワブルは、継承戦の資格を持っていない」

これ、今まで一切触れられていなかった情報なんですよね。継承戦が始まってからずっとワブル王子陣営を見てきた読者からすると「え、そんな設定あったの?」と驚かされる爆弾発言でした。

そもそもワブル王子ってどんな存在?


ここで改めてワブル王子について整理しておきましょう。

ワブル=ホイコーロは、カキン国王ナスビ=ホイコーロの第14王子(最下位)。まだ言葉も話せない乳飲み子で、母親は第8王妃オイトです。クラピカが護衛を担当しているのがこのワブルとオイト王妃の陣営というわけです。

ワブル王子には継承戦スタートから気になる点がいくつかありました。

◯ワブル王子の不思議な点
① 守護霊獣がいまだ一度も姿を現していない
② 航行初日にクラピカが「異様な気配」を感じ取ったことはある
③ ベビーカーから禍々しいオーラが出ていると描写されたシーンがある
④ 最下位王子のため、継承戦への直接的な影響力が低い

特に①の「守護霊獣が未登場」という点は長らく謎のままでした。他の王子たちは自分の守護霊獣が何らかの形で描写されているのに、ワブルだけはずっと不明のまま。これが今回の発言と大きく関わってくる可能性があります。

継承戦の参加資格とは何か


クラピカの発言を読み解くには、まず「継承戦の参加資格」のルールを正確に把握しておく必要があります。

401話『月光』でオイト王妃自身が語ったルールによると、参加資格は「国王の正室の子であること」。ポイントは「国王の血を引いていること」ではなく「正室の子」であることが条件という点です。

この設定が明かされたとき、多くの読者が注目したのは「父親がビヨンドであっても、正室の子なら継承戦に参加できる」という可能性でした。実際、作中ではビヨンドの子が王子の中に紛れ込んでいる可能性が示唆されています。

◯ 継承戦参加資格のルール
条件:カキン国王の正室(王妃)の子であること
→ 父親がナスビ=ホイコーロでなくてもOK
→ 逆に言えば、正室の子でなければ資格なし

このルールの裏返しとして、「ワブルがオイト王妃の実の子でないなら、継承戦への参加資格を持たない」という理屈が成り立ちます。

なぜワブル王子は資格を有していないのか


クラピカの発言が真実だとした場合、考えられる理由は大きく3つあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

◯仮説 A
ワブルはオイト王妃の実の子ではない(替え玉説)

もっとも可能性が高いとされている説です。オイト王妃は正室の座に強い執着があったことが描写されています。もし本物のワブルが死産だったとしたら? 正室の地位を守るために、どこかから孤児や別の赤ちゃんを「替え玉」として用意していたとすれば、その子は正室オイトの実子ではないため継承戦の参加資格がありません。

411話のラストでオイト王妃が見せた「意味深な表情」は、この替え玉の秘密を知っていたからこそ——という読み方ができます。血は繋がっていなくても我が子として育てる中で深い愛情が生まれた、という展開は感情的にも納得感があります。

◯仮説 B
ワブルはビヨンドの子(詛贄者)である

作中では「ビヨンドの子が王子の中に混じっている可能性」が提示されています。もしワブルがビヨンドとオイト王妃の間に生まれた子なら、ナスビの正室の子である資格はあるものの、詛贄者(ソエモノ)としての性質を持っている可能性があります。

守護霊獣が姿を見せないのも、詛贄者としての特殊な念能力が関係しているからかもしれません。ただしこの説の場合、「正室の子」条件は満たすため、クラピカの発言と矛盾が生じます。継承戦の資格がないという話と合わせて考えると、別のルール上の問題がある可能性も。

◯仮説 C
すべてクラピカのブラフ(嘘)である

実は多くの考察者がもっとも「あり得る」と見ているのがこの説です。クラピカの戦略の本質は「継承戦を膠着・長引かせること」。ワブル陣営が最下位で最も弱い立場である以上、「この王子を殺しても無意味ですよ」という情報を流すことで、暗殺者の標的から外すことができます。

オイト王妃が子どもへの愛情に嘘があるようには見えないこと、クラピカが護衛を引き受けた経緯を考えると、「守るために嘘をついた」という解釈のほうが自然かもしれません。クラピカは嘘をつく際も合理的な計算のもとで動くキャラクターです。

ワブルを守るためについた嘘なのか


仮説Cのブラフ説について、もう少し掘り下げて考えてみます。

クラピカのこれまでの行動を振り返ると、彼は常に「どうすればワブルとオイトが生き残れるか」を最優先に動いてきました。念能力の講習会も、特定の王子と協定を結んだのも、すべては生存確率を上げるための計算です。

今回の「継承戦の資格なし」発言の意図は、おそらくこうです。

◯クラピカの発言の意図(ブラフ説)
「ワブル王子を殺す必要はない」と他の継承者・私設兵に印象づけることで、サラヘルのような暗殺者が動く動機を削ぐ。継承戦の資格がないなら、殺しても得がないからです。

ただ、ここで一つ問題が生じます。他の王妃・王子陣営はすでに「父親がナスビでなくても正室の子なら資格あり」というルールを知っています。そのため「オイト王妃の子じゃないから資格なし」という話は、すぐに「じゃあ本当にオイトの子じゃないのか?」という疑問に繋がります。単純なハッタリとしては穴があるとも言えます。

つまり、もしクラピカがこれをブラフとして使うなら、他の陣営がすぐには真偽を確認できない状況や、確認しようとすることのリスクが生じる仕組みが必要です。クラピカのことですから、その部分まで計算済みで話しているはずです。

守護霊獣が未登場な理由との繋がり


今回の「資格なし」発言と、長年謎だった「守護霊獣が姿を現さない」という点は、実は連動している可能性が高いと思っています。

守護霊獣は「壺中卵」を通じて各王子に宿る寄生型の念獣です。もしワブルが本当にオイト王妃の実子でない——つまり「カキン王家の正室の子」という条件を満たしていないなら、そもそも壺中卵の儀式対象に含まれず、守護霊獣自体が宿っていない可能性があります。

これは作中での「ワブルのベビーカーから禍々しいオーラが出ていた」という描写とも整合します。あのオーラはワブルの守護霊獣ではなく、別の何か——たとえばオイト王妃の念の影響や、詛贄者としての性質から来るものだった、という読み方が可能です。

数十話にわたって謎のままだった守護霊獣未登場の理由が、411話でやっと理論的な説明を得られそうな状況になってきました。

412話の内容の予想


さて、ここからは412話の展開予想です。411話のラストがクラピカの発言で締められていたことを考えると、次回はこの発言への各陣営の反応が描かれるのは間違いないでしょう。

① 各陣営の反応と動揺
サラヘルをはじめとした暗殺者側は、クラピカの発言を受けてワブル暗殺の優先度を再評価するでしょう。ただし「嘘かもしれない」と疑う者も出るはず。各陣営の内部会議や思惑がモノローグで描かれる展開が予想されます。

② オイト王妃の真相告白シーン
411話ラストのオイト王妃の意味深な表情を受けて、次回はオイトとクラピカの間での「真実の会話」が描かれるかもしれません。「実はワブルは……」という告白シーンは、感情的にも大きな見せ場になります。

③ 蛇の能力者(11人いる)の動向
第1回講習会での殺しの犯人がいまだ未特定。第2回講習会でも何らかの事件が起きる可能性が高く、クラピカの発言がその事件と絡み合う構成も考えられます。

④ ハルケンブルク(バルサミルコの体)の動き
410話でバルサミルコの体を乗っ取ったハルケンブルクが何をしたのかがまだ明かされていません。この伏線が412話で回収され、継承戦全体に影響する大きな事件が起きる可能性も十分あります。

個人的にもっとも期待しているのは、オイト王妃の過去とワブルの出生の真実が明かされる展開です。オイト王妃が正室の座に固執していた理由、ワブルへの深い愛情の背景、そしてクラピカがいつその真実を知ったのか——この辺りが丁寧に描かれると、継承戦編の人間ドラマとして非常に深みが増します。

まとめ


411話でクラピカが放った「ワブル王子は継承戦の資格を有していない」という一言は、単純な設定の追加ではなく、これまでの伏線を一気に回収し得る重大な情報です。

ブラフであれ真実であれ、クラピカがこの発言を選んだのはワブルとオイトを守るための計算があってのこと。最下位の王子を守るために知恵を絞り続けるクラピカの姿は、クルタ族の悲劇を背負った彼の人間性が滲み出ていて、改めてこのキャラクターの魅力を感じさせます。

守護霊獣未登場の謎、替え玉説、ブラフ説——どの角度から見ても伏線が詰まりすぎているこの展開、412話以降が本当に楽しみです。久しぶりの連載再開でこれだけの密度を見せてくれる冨樫先生は、やっぱり天才だと思います。

次号も引き続き考察していきますので、お楽しみに!

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