2023年〜2024年に放送されて大人気だった「薬屋のひとりごと」。2025年1月から早くもアニメ2期が放送されています。
今回は2期の登場人物である子翠の正体が楼蘭妃であること、死亡説や玉藻として生きていることなどネタバレありで見ていこうと思います。
薬屋のひとりごとアニメ2期で登場の子翠
「薬屋のひとりごと」アニメ2期で、子翠(しすい)という後宮の侍女が登場します。子猫を捕まえようとしている猫猫の前に現れて、猫猫のかわりに捕まえてくれました。
虫を集めているやつがいる、と後宮の中でも噂になるほど虫が好きなため、薬草を求めて気味悪がられている猫猫と似た部分があり、仲良くなっていきます。虫は薬の材料にもなるため、ふたりは蜘蛛ですぐに意気投合しました。
子翠は、猫猫の手に唐突に蛾の幼虫を乗せてくるような変わり者です。普通の感覚なら怖すぎますが、猫猫は「嫌がらせになるからやめた方がいい」と冷静に言うだけでした。
物語最初から猫猫と仲良くしていた小蘭とも仲良くしているようで、口の軽いやぶ医者も含めて女子会のような雰囲気があると猫猫は感じていました。
子一族とは
「薬屋のひとりごと」には子(し)の一族というものが登場します。子翠の目的にこの子の一族が大きく関わっているのです。
物語の中には「名持ちの一族」という名家がいくつか出てきますが、子の一族もその一つです。楼蘭妃の父である子昌(シショウ)を中心とした一族になります。
ここで問題なのが、楼蘭妃の母である神美(シェンメイ)です。楼蘭妃のいとこの存在である翠苓(スイレイ)やその母に嫌がらせをするのです。楼蘭妃も神美にとってお人形のようなもので、実の娘でありながら利用されていました。
子昌関連のことで神美の性格は非常に歪みまくり、子どもなどの弱者が弱っているところを楽しむ残虐なものでした。楼蘭はこのままではいけないと考えるようになります。
子翠の正体は楼蘭妃
後宮に現れた子翠の正体は、現帝の妃で上級妃である楼蘭妃でした。子翠の姿で自由に動き、情報収集をして目的を達成するために正体を隠していました。
子翠は子の一族を滅ぼし、なんの罪もない翠苓や子どもたちを救い、翠苓の手助けをするを目的とし、そのために壬氏らの信頼を得ている猫猫に近づいたのです。
猫猫も、子翠が虫の絵を描くために利用していた紙が高級なものであることや、あまり手に入らない高級茶であるジャスミン茶を知っていることから不審な気持ちを抱いていました。
上級妃であれば、教養があるのは当然のことです。子翠の正体が楼蘭妃だと判明したのは、猫猫が誘拐された後のことでした。猫猫を利用するために子翠を人質にする形で翠苓に脅されました。
楼蘭妃は濃い化粧と声を発さないことで侍女と入れ替わっていた
猫猫の楼蘭妃の印象は何を考えているか分からないというものでした。楼蘭妃は後宮を去った阿多妃と入れ替わるように入宮します。
玉葉妃や、里樹妃らも参加した夜伽の勉強会で、猫猫は「顔立ち自体は北寄りの出身に見えるが、あの眦を強調する濃い化粧だと元の目の形はわからない」と考えていました。
勉強会の最中も目を伏せて頬杖をついてつまらなそうにしており、一言も言葉を発しませんでした。声を発さないことで子翠に入れ替わっていることを悟らせないようにしたのです。
顔の濃い化粧も顔がバレないようにするためのものでした。洋服も他の上級妃とは一味違い、猫猫は最初趣味なのかと考えますが、楼蘭妃としての印象を強めるためにしていたことでした。
子翠は翠苓の本名
楼蘭妃が成り代わっている姿で使用している「子翠」という名前は、実は楼蘭妃のいとこにあたる翠苓の本当の名前になります。
神美は先帝を嫌っており翠苓の母親は先帝の実の子供のため、翠苓は母と共に神美に嫌がらせを受けることになりました。そのため翠苓は、生まれたときから虐待されて育っています。
このように子の一族は複雑で歪んでいました。しかし楼蘭と翠苓はしがらみにとらわれず、隠れて実の姉妹のように仲良くしていました。
子の一族の中で神美の発言権は子昌よりも強く、子昌は自ら必要悪を演じていました。神美は気に入らないものをどんどん追放していたので、逆らえるものはいません。翠苓は「子」の名前が入った名を名乗ることすら許されませんでした。
子翠の最後は死亡も玉藻として生き延びて名前を変えた
子翠の最後は、死亡したと思われていました。しかし「玉藻」と名前を変えて生き延びていると考えられます。最後、壬氏が率いる禁軍が子の一族を鎮圧します。
後宮で起こっていた数々の倉庫爆破事件や壬氏殺害未遂事件などは、翠苓や楼蘭が起こしたものでした。壬氏は楼蘭に「もっと違う方法はなかったのか?」と尋ねました。楼蘭はあったかもしれないが、子の一族を滅ぼすためにできることはこれしかなかったのだと考えていました。
楼蘭は壬氏に「一族でまともな思考のものはとうに名を捨てております。その者たちは一度死んだものとして見逃してはいただけぬでしょうか」とお願いしました。壬氏もそれに「努力する」と答えました。
楼蘭も子昌と同じく悪役を演じることで、翠苓らを守ろうとしたのです。楼蘭は屋上から飛び降り、それが壬氏が楼蘭を見た最後の姿となりました。
しかし死体は見つかっていません。その後市場で、高級そうな簪(かんざし)で物々交換する玉藻という少女が描かれていました。おそらく楼蘭が名前を変えた姿だと考えられます。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は「薬屋のひとりごと」に登場する、子翠の正体が楼蘭だったこと、その目的やその後について見ていきました。
最終的に猫猫は楼蘭について友人に近い関係だったと考えていました。楼蘭も子どもたちの世話を猫猫に任せていたので、信頼できると思ったのでしょう。今後ふたりの関係がどうなるか分かりませんが、楼蘭が数少ない猫猫の友人だったことは間違いないでしょう。