宮崎駿監督の最新作として注目を浴びた「君たちはどう生きるか」が5月2日の金曜ロードショーで初放送されます。
公開された時は、先入観を持たないで楽しんでほしいという思いから、ポスタービジュアルのみが公開され話題になりました。また、日本のみならずアメリカでも公開され、“アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞”を受賞された世界にも絶賛された作品です。
そんな名作に登場する本作のメインキャラの1人(1匹)である鳥男「青サギ/サギ男」はポスタービジュアルを飾るなど公開前から気になる存在だったでしょう。
そこで今回は、「君たちはどう生きるか」に登場する“青サギ”について正体や、青サギの最後などを調べてみました。
アオサギの正体
✨🎊発表🎊✨
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) April 10, 2025
宮﨑駿監督最新作ついに初放送
5月2日👑ノーカット
『#君たちはどう生きるか』
宮﨑駿監督が描く夢とロマン
5月9日🐷ノーカット
『#紅の豚』 pic.twitter.com/gcpNN4Ifqq
スタジオジブリ制作「君たちはどう生きるか」に登場したアオサギの正体は見た目通りの鳥男ではなく、鼻が大きいのが特徴の中年男性でした。
ですが、彼が背負っている役目は物語の中で重要で、紹介でも主要キャラの1人/1匹と書かれています。
その理由は、このアオサギが主人公・牧眞人を異世界に連れていく、異世界住民だったからです。
アオサギの弱点
アオサギの弱点は「風切りの7番という羽」だそうです。
「風切りの7番」の羽はアオサギから落ちたもので、眞人はその矢を使い、矢羽根を作成します。そして、眞人はアオサギに実母・ヒサコの偽物を見せられ、怒り、その矢を放ちました。アオサギは放たれた矢を一度は避けますが、不思議な矢な故、アオサギは矢に追従されてしまいます。
結果、その「風切りの7番」が使われた矢で射抜かれたことで、アオサギは鳥の姿になることが出来ず、中年のおじさんになってしまいました。
アオサギの最後
12/9(月)からの「にっぽん縦断 #こころ旅」
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アオサギは最終的に眞人の元から姿を消してしまいます。
アオサギは、様々な事が重なり現実世界があまり好ましくなくなってきた主人公・眞人を現実世界とは違う異世界へと連れていく事になります。初めは、良い仲ではなく、眞人をいじるような、煽るような、性格の悪いアオサギに突っかかれている感じが否めませんでした。
しかし、“下の世界”と言われる異世界に落ちた際、船乗りのキリコにアオサギと仲直りを諭され、協力しながら現実世界で失踪した夏子(再婚後の母)を探す事になります。そして、夏子を見つけた二人でしたが、簡単にはいきませんでしたが、結果的に眞人、夏子、アオサギの3人で現実世界に戻りました。
現実世界に戻った眞人とアオサギですが、アオサギは眞人に”下の世界“で体験した記憶はじきに忘れると告げ、姿を消します。そんなアオサギの最後の言葉は「あばよ、友達」でした。
眞人とアオサギは”下の世界“で起こったこと、夏子を連れ戻すという一つのゴールに向かって共に走ったことを通して、二人の間には確かに友情が芽生えたからこそ出てきた最後の言葉だったのでしょう。
アオサギのモデルの鳥の名前と種類
アオサギという鳥は実際に存在するペリカン目サギ科アオサギ属の鳥です。
アオサギは翼を広げると全長1.5mにもなる体を持つ野鳥で、世界的に広い範囲で生息しており、日本にも幅広い範囲で生息しており、見かけることもできます。
体は青灰色の羽が混ざっており、目から後頭部に伸びる黒の流れが特徴的です。「君たちはどう生きるか」のアオサギのポスタービジュアルも、体長は短いですが、鳥のアオサギに近しい姿をしています。
また、アオサギは“死”と結びつきが強い鳥として、エジプト神話では不死鳥の位置にあるようです。そんなアオサギのイメージは、後に有名な”不死鳥フェニックス“のモデルという説も出てきました。
”死と再生“のイメージを託されたアオサギだからこそ、「君たちはどう生きるか」で描かれる”下の世界“という死と再生が共存している世界への道として選ばれたのだと考えられます。
アオサギが気持ち悪い?
ネットで「アオサギ 気持ち悪い」と検索するとそれなりの数の答えが出てきます。そのほとんどが「君たちはどう生きるか」に登場する”アオサギ”を指しているようです。
実際に、作中でのアオサギのキャラクターデザインは小太り、大きい鼻が特徴的に描かれています。しかも、歯が生えている鳥という時点で、アオサギに対して不自然さを感じ、その上口の中からおじさんが登場するアオサギの変貌は、さらなる気持ち悪さを視聴者の記憶に植え付けたでしょう。
しかし、気持ち悪いのはアオサギだけでなく、作中に登場する描写も”気持ち悪い”と評価されているようです。例えには、大量のインコに襲撃されるシーンや、全身にカエルがまとわりつく様子などがあげられます。また、作中に登場するアオサギ以外の鳥(ペリカン、インコ)の行動、外見にも自分たちの認知している、見てきた鳥たちとは違った違和感が、気持ち悪さを呼び起こしているようです。
ただ、こういった視覚的な気持ち悪さが度々描かれるのはジブリ映画の特徴でもあるのかもしれません。
まとめ
アオサギは実際調べてみても謎が多く、人によって推測、想像が様々なキャラクターでした。それでも、最終的には眞人にとっていい刺激を与えたキャラクターであることは間違いないようです。ですので、ポスタービジュアルにも、主要キャラとして紹介されるのも妥当だと思いました。
そんなアオサギが登場するジブリ映画「君たちはどう生きるか」は5月2日に金曜ロードショーにて放送されます。実際に視聴して、自分なりにアオサギを解釈してみてはいかがでしょうか。