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小市民冬季限定の結末最後ネタバレ!ひき逃げ犯人と睡眠薬【冬期限定ボンボンショコラ事件】

前巻から15年越しに新刊が発売された小市民シリーズ、四部作の物語が今回の「冬季限定ボンボンショコラ事件」で完結しました。これまでのストーリーで回収されていないことや、ふんわりとしか書かれていなかったことが全部明かされています。

今回は、そんな小市民シリーズ最新刊で起きたひき逃げ事件についてご紹介していきます。気になる方はぜひ最後までチェックしてみてください。

目次

小鳩常悟朗がひき逃げに遭う

12月22日に堤防道路を歩いていた小鳩と小佐内ですが、そこに突然1台の車が突っ込んできました。先に車に気付いた小鳩は小佐内を突き飛ばして間一髪助けましたが自らは避けきれずに撥ねられてしまい、あろうことか事故車両は走り去りひき逃げされてしまいます。

その後病院で意識が戻ったものの右足の骨折と全身打撲に加え脳震盪や肋骨亀裂など、重傷を負って2か月ほどの入院を余儀なくされ大学入試が不可能になってしまいました。携帯電話が壊れて使えない退屈な入院生活の中、小鳩は中学生のときにも同じ道で事故があったことを思い出します。

それは自分が小市民を志すきっかけとなった「クラスメイトの日坂祥太郎くんひき逃げ事故」でした。そして、その日坂くんが自殺を図った、という噂が耳に入ってきます。

日坂君が自殺しようとしたのは自分のせいなのか、亡くなっていた場合は通夜や葬儀の日取りを教えてくれる友人はいるから連絡がないなら今どこで何をしているのかモヤモヤしてきた小鳩は中三の夏の出来事を回想しながら日坂くんのことについてノートに書き留めることにしました。

3年前のひき逃げ事件と常悟朗の推理で自殺した日坂祥太郎

小鳩が中学3年生のときのクラスメイト・日坂祥太郎くんは、小鳩が事故にあったのと同じ場所で3年前の6月にひき逃げ事故に遭いました。この事故で中学生活のほとんどを費やしていたバドミントンも水の泡になり、中学最後の試合に日坂くんは出られなくなってしまいます。

これを聞いた小鳩は、自らひき逃げ犯を突き止めようと意気込みました。当初はひき逃げの現場に日坂くんと犯人のほかには目撃者しかいなかったと思われましたが、調べていくうちに事故後逃げようとした車が女子生徒(小佐内)が轢かれそうになっていたことと自転車を押した黄葉高校の女子生徒も現場にいたことが判明します。

日坂くんをひき逃げした空色のワゴン車を捜すため、小鳩は小佐内と互恵関係を結んで一緒に調査することになりました。その後ひき逃げ犯は無事捕まりましたが、捜査過程のとある事情から日坂くんは自殺未遂を図ります。

日坂英子がひき逃げ犯人

小鳩をひき逃げしたのは日坂くんの姉・日坂英子で、3年前の日坂くんのひき逃げ事故のあと小鳩がやったことを恨みに思い小佐内と幸せそうに歩く姿を見て凶行に走りました。いまだ見つかっていない事故車両は川の中に沈めて隠しているようです。

事故後に小鳩が入院した病院で偶然彼の担当になった英子は、看護師としての業務にかこつけて小鳩を監視していました。睡眠薬を飲ませることで外部の人間と不用意に接触するのを妨害した利していましたが、それは臆病な時間稼ぎに過ぎません。

それでも彼女の手には金槌が握られており、咄嗟に小佐内が準備していた胡椒を撒いて隙を作り2人はなんとか逃げ出します。しかし、乗り込んだエレベーターは運悪く階下ではなく屋上に向かいました。

日坂英子は常悟朗に睡眠薬を飲ませていた

入院生活を送る小鳩は、毎日夕食後にコップ一杯の水を飲んでから眠る日々を過ごしていました。いつの間にか気を失うように眠りに落ち、未明に目を覚ますのです。

小佐内がお見舞いに来たときは小鳩は常に眠っており、直接話をするのがままならない状態でした。彼女が来た日はひき逃げ犯を捜している旨が書かれたメッセージやお見舞い品の狼のようなぬいぐるみ、「一日ひとつまで」と書かれたボンボンショコラや「ドライフラワーに水をあげて」というメッセージが置いてあります。

実は毎日飲むように言われていた水には睡眠薬が混入されていました。患者として看護師の英子を疑えなかった小鳩と違い、ボンボンショコラの箱に無線機を忍ばせて彼の病室を盗聴していた小佐内は看護師の挙動が変だと気付いて小鳩にさりげなく忠言してくれていました。

英子が金槌で襲うも生きていた祥太郎が現れる

英子に追われて逃げた先の屋上で通報しつつ時間を稼ぐ間、激高している彼女の話を聞いて小鳩は過去の自分が何をしたのか理解しました。日坂家は当時両親が憎み合っていおり、父についた姉の英子と母についた弟の祥太郎は連絡を取ることさえ許されていませんでした。

しかし、実はこっそり会っていた2人ですがそのことが小鳩が捜査上作った張り紙などで父親にバレてしまい姉弟は会えなくなってしまい、日坂くんはそれを苦に自殺未遂を図ります。もし自分が傍にいたら、と考えた英子は小鳩が原因を作ったと恨んでいたようです。

それで落ち込む小鳩に、小佐内が第三者を巻き込んでまで事故を起こしたのはただの人殺しだと諭します。そこに小佐内が呼んでいた日坂くんも到着し、愛する弟から「そんなことしてほしくなかった」と言われて意気消沈した英子は警察に逮捕されました。

まとめ

今回は、小市民シリーズ最新刊「冬季限定ボンボンショコラ事件」についてご紹介してきました。今巻で完結ということで小鳩や小佐内の後悔や互恵関係を結んだきっかけ、高校を卒業したら互恵関係の解消が匂わされているけど本当に別れてしまうのかなど気になる要素がしっかりまとめられています。

卒業とともに終わりを迎える予定だった2人の互恵関係は小鳩の卒業が事故のせいで1年遅れることになり、小佐内のほうにもこの事件を通して心境の変化があったことから今後も続きそうな雰囲気で小佐内が小鳩を京都に誘う場面はトキメキポイントです。2人が大学生になったらどのように再会するのか気になります。

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