2025年4月から放送が始まっている『<小市民>シリーズ』の第2期。1期は2024年に放送され、『氷菓』で有名な米澤穂信さんの作品ということもあり、1期から人気がありました。
今回描かれるのは、「秋期限定栗きんとん事件」と呼ばれるものです。連続放火事件の犯人は氷谷優人であることや犯行動機などネタバレありで見ていこうと思います!




連続放火事件の内容
小市民シリーズ 第11話「あたたかな冬(前編)」視聴者に岐阜の治安が心配されるアニメが再開されました。
— hal (@hal38731792) April 6, 2025
秋期限定栗きんとん事件で初詣とかサブタイに冬とか時間軸はいいのかな?
プリンの歌、作詞は燈さん?
1期最後の炎上が今回に繋がるのか。
小山内さん、その光加減は怖いですよ。 pic.twitter.com/4pQSgm1Iqf
連続放火事件は、そもそも連続事件ではなく、それぞれが独立した事件だと思われていました。まず最初に起きたのは、船戸高校の園芸部が借りていた畑です。
去年の10月に起きた自分たちの学校で起きている事件であり、他人事ではないというところから、新聞部の題材として取り上げることになります。
次は、11月10日午前0時木良市西森2丁目の西森第二児童公園に置かれていたごみ箱が燃やされて、ごみなどが燃えるぼやがあり、初めて公的な読売新聞に載った事件になります。
次の事件は、12月8日午前1時ごろ木良市小指1丁目の廃材置き場から、出火があり廃材が1本燃えてしまうというぼやがありました。
どちらもけが人はおらず、すぐに消されたため大々的な話題にはなりませんでしたが、周りに燃えるものがないことから不審火であると考えられていました。
小山内ゆきと瓜野高彦の交際
小山内ゆきは夏休み後、高校1年生の新聞部員瓜野高彦と交際を始めます。小山内さんは2年生ですが、最初瓜野高彦は、小山内さんも同級生だと勘違いしていました。
小山内は、夏休みの誘拐事件をきっかけに小鳩くんとの小市民を目指すための協力関係を解消していました。瓜野高彦は、新聞部の活動中、印刷準備室にやってきた小山内さんの動作や容姿に目を奪われます。
その後、図書室で会ったときに瓜野高彦は「見とれていた」と正直に話します。小山内は「はっきりした男の子、わたし、嫌いじゃないの」と答えました。
瓜野高彦は、新聞部員が出している学内新聞が面白くないと思っていました。どこにも載っていないような内容を瓜野高彦が書いたと、瓜野高彦がいた証を残したいと考えていました。小山内は、相変わらず美味しそうなものを食べながら、そんな瓜野高彦を応援していました。
恋を知りたかった小山内は、形だけではあるものの本当に瓜野が活躍できるよう恋人として裏で協力していました。月報船戸にコラムを乗せられるように誘導したのも小山内でした。
しかし小山内はある時、瓜野に勝手にキスされそうになります。それが許せなかった小山内は復讐に目覚めます。
小山内はその後、自分が犯人であるかのように瓜野を誘導します。そして見事瓜野が小山内が犯人であると告げるまでになりました。しかし調査が甘く、小山内は全てが不正解だと証拠を突きつけ瓜野のプライドをズタズタにします。最終的にはそれが決定的となり恋人としては別れ、勝手にキスされそうになった小山内の復讐が完了します。
小鳩常悟朗に告白する仲丸十希子
仲丸十希子(なかまる ときこ、CV #宮本侑芽)
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小鳩常悟朗も仲丸十希子と交際をはじめていました。小鳩くんは「放課後五時半に ひとりで教室にきてください まってます」と書かれたメモ帳に呼び出されます。
小鳩くんは、いかにも女の子らしいそのメモを残したのは、小山内さんだと思っていました。しかし放課後、彼を待っていたのは、仲丸十希子というクラスメートの女の子でした。
小鳩くんは最初、彼女の名前も知らないほどでしたが、仲丸に押し切られる形で交際がスタートしました。小鳩ちゃんと呼び、バスでボタンの押し間違えをした人物を探したり、初詣も一緒に行くような仲のよいカップルでした。
しかし連続放火事件を追っていく中で、仲丸が他に大学生の彼氏がいたこと、そしてそれにさほど小鳩くんが関心を寄せなかったことから、最終的にふたりは別れることになります。
氷谷優人が連続放火事件の犯人
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— TVアニメ『小市民シリーズ』公式 (@shoshimin_pr) September 14, 2024
TVアニメ『小市民シリーズ』
⠀⠀⠀𝙉𝙚𝙬 𝘾𝙝𝙖𝙧𝙖𝙘𝙩𝙚𝙧❸
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瓜野のクラスメイトであり友人の氷谷優人役は #山下誠一郎 さん🔎
コメントも到着!
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特別な記事を書きたいと思っていた瓜野高彦は、クラスメートの氷谷優人に連続放火事件について教えてもらいます。しかしそれらの一連の事件の犯人は氷谷優人本人でした。
連続放火事件と言われていますが、それらはボヤ程度のもので、連続事件だと考えている人のほうが少ないくらいでした。しかし瓜野高彦は調査をはじめます。
新聞部部長の健吾からブレーキが効かない性格だから、と止められたことも理由かもしれません。健吾は、瓜野高彦が危ないことに手を出すことで、新聞部のメンツを潰すことに繋がるのではないかと心配していました。
その反対を押し切って調査をしていたため、どうしても記事にできることは無いかと探していました。放火された日付が同じだったこと、どんどんエスカレートしていることなどから、瓜野高彦は同一人物による犯行だと考えました。
氷谷優人の犯行動機
犯人が氷谷優人であると突き止めたのは常悟朗と健吾でした。新聞部のコラム、『月報船戸』では犯行に使われるであろう場所の予想をしていました。
実際に起こっている事件をリアルタイムで追っていること、そして犯行場所が当たることで、読者はさらに増えていったのです。
しかしそれは場所が当たったのではなく、その予想に基づいて犯行が行われていただけでした。そこで常悟朗は新聞部の五日市の協力でフェイクの新聞を何通りか作り、クラスごとに犯行予想を変えた別の新聞を作り、犯人がどのクラスにいるか絞っていきました。その結果1-Gのクラス、つまり瓜野のクラスであると判明。そこから瓜野と近しい人物だと最終的には絞ります。
つまり氷谷優人が犯人だとわかったのは、消去法のようなものです。彼は最初ごく普通の放火犯であり、塾の帰りに気まぐれで火をつけました。金曜日の夜が反抗時間だったのは塾帰りだったからでした。
その後、瓜野が記事にするのが楽しくなり、放火を繰り返すようになるのです。瓜野のことを心底から馬鹿にしてからかっていたのでした。
最後の犯行時、うまく氷谷を犯行現場へと誘導できたため、常悟朗と健吾は待ち伏せ。健吾が氷谷を捕まえ、警察に突き出したことで、氷谷は逮捕されます。
ひき逃げ事件の内容
アニメ2期後半からはじまったのは、冬季限定ボンボンショコラ事件であるひき逃げ事件。
小鳩くんが突然車にひかれて入院生活を送る中、3年前の中学生の時の日坂翔太郎のひき逃げ事件について振り返ります。
コンビニ前の防犯カメラには映っているはずのひき逃げした自動車が映っておらず、さらに日坂翔太郎には一緒に歩いていたとされる同行者の存在をなぜか隠していたということがありました。
小鳩くんは入院中、なぜかずっと小山内さんに会えない生活が続いていました。一方のこちらの事件も防犯カメラに車が映っていないということで、犯人逮捕に遅れます。
そして日坂祥太朗は、後に自殺をしたと堂島から聞かされます。
犯人は看護師の日坂英子
看護師(CV 青山玲菜)
— c (@336nt) May 26, 2025
第18話#小市民シリーズ #小市民 shoshimin_anime
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小鳩くんをひき逃げしたのは担当看護師である日坂英子でした。3年前はロングでしたがショートカットの髪にして名前を気づかれないよういつもネームプレートを隠していました。
日坂英子は、あの3年前のひき逃げ事件の被害者である日坂祥太朗の姉でした。当時の調べではエーカンのエーコと呼ばれていた人物で、衛生看護科の英子ということでした。
実は日坂姉弟の両親は仲が悪く、離婚していました。しかし姉弟は仲が良く、会ってはいけないと言われていましたが、両親の仲を取り戻そうと二人で考えていたんです。そんな時にひき逃げ事件が起こります。
しかし、祥太朗がひき逃げされた現場に英子がいると親にバレるため、その場から去り、友達とも口裏をあわせていないことにしたのですが、小鳩くんが英子の存在を探し回った結果、それが父親に二人が密かに会っていたことがバレてしまいます。
その結果、二人は会えなくなってしまい、祥太朗は小鳩に怒り、英子は小鳩を恨んでいました。小鳩が余計なことをしたことで、二人の仲を引き裂いてしまったんです。
それから、高校生の現在、たまたま歩いていた小鳩くんを発見した日坂英子は幸せそうに歩いている小鳩を見てひき逃げをし、車は川に捨てたことで防犯カメラには映りませんでした。そして自分が担当看護師になったとわかり、睡眠薬で眠らせて、その間に殺そうとしたのですが自分ので手を汚すことは結局はできませんでした。小山内さんがボンボンショコラの箱に盗聴器を仕掛けたことで、睡眠薬を飲まされていたことに気づきます。
最後にはカナヅチを持って小鳩くんを殺そうとしますが、そこに小山内さんがやってきます。なんと自殺したはずの祥太朗を連れてきます。そして姉が殺人をしようとしていたことを見られてしまい、泣き崩れて英子はやってきた警察に捕まって逮捕されます。祥太朗はあの時の小鳩を恨んでいた。けど、殴ったことは謝ると言います。
3年前の事件の犯人はコンビニ店員
#小市民 19話
— 津軽の怪盗 (@shima_camp10) May 31, 2025
「別々で」水を買う小鳩と小佐内さん。そこに、あくまで「互恵関係」で事件を紐解く間柄を表現してて巧み。そんな中学時代に対し、「会えない環境下」に置かれた2人。言わば、中学から続く関係を問う、最終試練のようにも感じ、高3の冬の盛り上げとして心惹かれる
#小市民シリーズ pic.twitter.com/H2TwnYvyVi
そして3年前、日坂祥太朗をひき逃げした犯人はコンビニ店員の永原匠真でした。
コンビニ店員だったため、防犯カメラの内容をいじり、自分の車を映らないようにしていました。しかし、コンビニオーナーの娘である麻生野瞳が犯人が乗っていた車が空色の軽ワゴンだと聞いていたため、その後にすぐに犯人だと思いつき、小鳩くんが犯人を探し出す前に、急に捕まってしまいます。
小鳩くんは、この真相を3年後の現在、知ることになりました。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、「小市民」シリーズの「秋期限定栗きんとん事件」と「冬季限定ボンボンショコラ事件」について見ていきました。これは小鳩くんと小山内さんの関係が再構築されるという意味でも、非常に重要な話です。
2期がスタートすることで、この二つがアニメとして映像化されます。全てを放送するのは難しいので、カットされるところもあるかもしれませんが、どのように映像化されるのか楽しみにしたいですね。



