『CLANNAD』や『Angel Beats!』で知られるKeyの恋愛アドベンチャーゲーム『Summer Pockets』(サマポケ)のアニメが、2025年4月7日より放送されます。原作のゲームは2018年6月29日に発売されており、今回ファン待望のアニメ化となりました。
夏休みを利用して、亡くなった祖母の遺品整理のために鳥白島にやってきた主人公・鷹原羽依里(たかはらはいり)が、島に住むヒロインたちと出会い仲を深めていく恋愛アドベンチャー作品です。
今回は『Summer Pockets』(サマポケ)について、イナリの正体や空門藍の記憶を見た過去、3年前にあった出来事などをご紹介していきます。




イナリは元々狐だった
アニメの世界の動物は可愛いけど変だなw
— ばな🍌5/23-25 MCMロンドン📷 (@kiminobananya) April 8, 2025
「D.C.~ダ・カーポ~」にうたまるという猫がいて
「Air」にポテトという犬がいて
「ましろ色シンフォニー」にぱんにゃという猫がいて・・・
今期の「summer pockets」のイナリちゃんはなんだろう?子ぎつね??? pic.twitter.com/QftEX7Btgx
本作に登場するマスコットキャラクターのような存在のイナリは、公式サイトでは「野生の狐(?)」と紹介されていますが、正体は本当に狐なのです。
Keyの公式から出ているショートストーリーのイナリ編で、イナリ自身が狐だと言っています。また一人称は「ボク」ですが、性別は「メス」だとも明かしています。
見た目は狐を連想させる大きな耳と尻尾を持っていますが、水色の毛にピンクの瞳でかなりデフォルメされているので狐とは断定しにくい姿をしています。鳴き声も「ポン」なので、一般的な狐のイメージからは少しずれている印象を受けます。
メスですが、同族の狐や人間の男性に対しては等しく「オス」と呼び、人間の女の子が好きなようです。ヒロインの1人・空門蒼(そらかどあお)とよく行動を共にしています。
3年前に空門蒼がやってきた時に七影蝶に触れた
3年前の夏、イナリがまだ言葉を理解できないただの野生の狐だった頃、夜の山道を女の子が灯籠を持って歩いていました。その女の子が蒼だったのです。
イナリたち野生の動物たちは普段、危険な存在である七影蝶を引き連れている人間たちに近づきません。人間たちには見えていませんが、イナリたちには見えており、触れてはいけないことも本能的に分かっているのです。
蒼は蝶に触れますが、触れてもしばらく動かなくなるだけですぐにまた歩き出しました。それを見ていたイナリは自分も触れてみようと好奇心が出てきます。
そして蝶を探し、とても小さくて儚く光る蝶を見つけます。その様子を見てイナリは勝てると思ってしまったのでした。そうしてイナリは七影蝶に触れたのです。
七影蝶に触れると空門藍の記憶が流れ込む
『Summer Pockets 公式SS~夏の眩しさの中で~』
— Key開発室 (@key_official) March 19, 2019
サイト内にて、毎月末更新。
現在は「蒼」「静久」「天善」「紬」「イナリ」が公開中です。
次回は、3月29日更新予定。
「鳴瀬しろは編『贈る言葉』」
です。
▼公式SSコチラ▼https://t.co/LsSFdKxeiv pic.twitter.com/fFMbQ2Q252
七影蝶に触れるとイナリの頭の中には膨大な量の情報が流れ込んできました。イナリの頭を埋め尽くした知識や記憶や感情は蒼の双子の姉・藍のものでした。
イナリの意識はどんどん薄れていき、その中で不思議な白い花畑を見ます。たくさんの七影蝶が飛んでいて、イナリは誰かに抱かれています。
そしてずっと誰かを心配しているような声が聞こえていました。その光景は意識が途切れてしまう瞬間までずっと頭の中に溢れ続けていたのでした。
目覚めたら人の言葉を理解し喋れる狐になっていた
七影蝶に触れて意識が飛んでしまったイナリが目を覚ますと、山で見た少女・蒼がいました。蒼は倒れていたイナリを心配して声をかけていました。イナリはその声をどこか懐かしいように感じます。
ふとイナリは蒼が自分に話しかけている言葉を理解していることに気がつきます。これまで感情を含んだ音として認識していた人間の言葉の意味が分かるようになったのです。そして人間の女の子としか分からなかった蒼のことも「蒼ちゃん」だと突然思うようになります。
「蒼ちゃん」だと認識すると、胸の中には喜びや悲しみ、申し訳なさや愛しさなどの感情が溢れ、同時に使命感も生まれたのでした。そして「お役目」を続けようとする蒼の手伝いをして七影蝶を探すのでした。
それ以来イナリは「お役目」のたびに蒼に付き添い、野生の勘を生かして七影蝶を探すのを手伝うようになったのです。
藍はずっと傍で蒼を守っていたということになる
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👀永山ゆうのん(@yama913 )先生が描くもうひとつの『Summer Pockets』をぜひお見逃しなく!
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イナリの頭に流れ込んできた記憶や感情の持ち主である空角藍は、蒼の双子の姉であり蒼のことが大好きなシスコンです。
幼い頃、夜の山へ向かった蒼を捜している途中で崖から落ちてしまい、生きてはいるものの、ずっと意識不明の状態で島の病院で入院しています。
イナリが名前も知らなかった蒼のことを大好きで守りたいと感じているのは、3年前に七影蝶に触れて藍の記憶を共有したからで、それ以来ずっと蒼に付き添い守ってきました。
つまりイナリ自身は誰の記憶かなどは分かっていませんが、藍としての人格も持っている状態となるので、実質的には藍はイナリの体を通してずっと蒼の傍にいたことになります。
まとめ
今回は『Summer Pockets』(サマポケ)について、イナリの正体や空門藍の記憶を見た過去、3年前にあった出来事などをご紹介してきました。
サマポケは田舎の島を舞台としていてノスタルジックな雰囲気と、七影蝶という存在による神秘的な世界観が魅力で、ただの恋愛作品だけではない深いテーマ性を持っています。
原作のゲームの内容がアニメでどのように表現されていくのかこれから楽しみですね。気になった方はぜひアニメを見てみてください。



